真砂沢通信 2018

2018年も真砂沢ロッジにお出で下さり、また、ホームページをご覧いただき誠にありがとうございました。
来シーズンも山で、またこのホームページでお目にかかることができるのを楽しみにしております。



10月12日
下山日です。
小屋を閉鎖し、まだ紅葉の残る真砂沢ロッジを後にします。
何とかまだ剱沢は通過可能。
この時期の剱沢は、雪渓の状態悪化と巻き道のスラブ帯の凍結で、通行が不可能なこともあります。
剱沢小屋付近まで登ると、今朝までの雨が見事な雨氷になっていました。

この日は氷見の民宿でスタッフの打ち上げです。
翌朝は富山湾の向こうに遥かに立山連峰を望むことが出来ました。

長くもあり、短くもあった今シーズンの真砂沢ロッジでしたが、おかげさまで無事小屋閉めを終えることができました。。








10月11日
終日小屋閉め作業です。
大きな雪の圧力に耐えるように全ての部屋に密につっかい棒を入れていきます。
小屋の外に置いてあるものは全てぺっちゃんこになってしまうので、内部に収納しないといけません。
夕食も柱の間の狭い空間で食べることになりました。
小屋の看板も受付の壁で八か月余りの長い眠りに就きます。






10月10日
小屋閉め作業が続いています。
雨の中、水源から水を引いているホースを全て撤収しました。
助っ人の前原君も大活躍、3人で一気に撤収し、巻いていきます。
女性陣も小屋の内部で奮闘中。

紅葉は長次郎谷出合から上はほぼ終わり、小屋周辺も少し衰えてきました。






10月9日
早くも最終宿泊日です。
紅葉も続いておりもったいないようにも思いますが、ここは歩荷かヘリコプターでないと食料や燃料が届かない山奥、小屋閉めにかかる時間も考えると、臨時の営業延長は難しい状況です。
あらかじめ営業終了日を決めておき、越冬できない食材は計画的に使い切るようにしていきます。

剱沢にかかるハシゴ谷橋も登山者通過の時間を見ながら撤収されました。
そのままにしておくと冬の雪で簡単に押しつぶされ、水の力で流されて跡形もなくなってしまいます。
これからの小屋閉め作業は、厳しい剱の冬、巨大な雪の力からから、小さく弱い人間の営みを何とか守り、次の年に伝えていく作業になります。
ガッパさんも橋の撤収作業お疲れ様でした!。





10月8日
秋晴れが続きます。
稜線の樹々は葉を落とし、紅葉のラインは下がってきましたが、小屋周辺はまだ素晴らしい状態です。




10月7日
トヨダさんが従業員のおやつにクレープを作ってくれました。
これまで小屋に無かったメニューが次々出てきます!
さっそく小屋前テラスでおやつタイムです。




10月6日
紅葉真っ盛りです。
普段は稜線の小屋のように広い範囲の展望は利かない谷間の小屋ですが、この時期ばかりはぐるりと錦の壁に囲まれ、見事です。
夕焼けで空も染まるおまけ付きの一日でした。








10月5日
9月の半ばから新しい仲間、トヨダさんが加わっています。
今日はサツマイモを使って今日の夕食の一品を作ってもらいました。
仕上がりが男どもとはやはり違う(笑)。
小屋前テラスで紅葉を眺めながらの試食会になりました。





10月1日
今日から10月、営業期間もあとわずかです。
小屋の周りの草はまだ青々としていますが、長次郎谷、平蔵谷付近はカラフルに色づいています。





9月28日
雪崩で歪み、台風で一部が吹き飛ばされていた屋根トタンを修理しました。
好天の下、順調に作業終了。

作業現場の片隅では虫(ヒメギスの仲間?)も日向ぼっこ。
山の冬は目前、あとわずかの暖かさと間もなく終わる命を、太陽の光と共に精いっぱい感じているように思えます。




9月24日 ?2
剱沢雪渓の状態は日々変化しています。
ナムの滝も全景を現し、剱沢本谷も9月17日の状態よりもさらにクレバスが発達しています。
行動と情報収集はくれぐれも気を付けて。

ナムの滝も滝壺まで全体が露出

一ノ沢の雪渓も完全に崩落、融解。

長次郎出合の上側のクレバス帯も裂け目の幅がさらに広がりました。

剱沢本谷の雪渓はかなりズタズタです。

剱沢雪渓の上側から見ると雪渓通しで行けそうですが、必ず右岸の巻き道へ。


9月24日
今日は人間以外の来訪者がありました。
オコジョちゃんです。
小屋の周りに生息していて、石垣の隙間などを棲み処にしているようです。
ネズミなどを捕まえてくれ、ありがたい存在なのですが、時々小屋に侵入してきます。
捕まえてきたネズミを布団の間に引っ張り込んで食べ散らかし、気が付くと毛布の上にネズミの手足が散らばっていることもありました。
時々困ることもありますが、我々と同じように山で生きる大切な仲間です。



9月23日
真砂沢ロッジは秋晴れです。
小屋の周りはまだ緑が濃いですが、見上げる稜線はすっかり色づき、斜面の樹林にも点々と黄色い色が交じるようになりました。
標高の低い真砂沢ロッジにも、稜線より少し遅れてもうすぐ紅葉の時期がやってきます。





9月19日
小屋へ入山です。
雷鳥沢も秋が進み、色づいてきていました。



9月18日
ヘリ荷上げ日です。
今シーズンは天候不順などでなかなか予定通りにヘリが飛べない日も多かったのですが、今日はきわめて順調です。
荷上げの基地となる国見ヘリポートから見る剱岳方面もだんだん秋の色になってきました。




9月17日
剱沢方面の雪渓、登山道の状態を確認に行きました。
シーズン当初は谷筋に関してはかなりの量の積雪があると思っておりましたが、融雪のスピードが早く、雪渓の状態が急速に悪化しています。
夏の後半からは雪渓の変化が大きくなります。
登山者の皆様も雪渓の状態に気を配り、事前の情報収集をしっかりなさって下さい。

小屋の周りはほぼ雪がありません。

別山沢出合付近の剱沢雪渓は中央部が崩落し、川が見えています。
同時期の昨年よりはかなり融雪が進んでいます。

一ノ沢出合も雪渓がペラペラに薄くなり、左岸の巻き道での通過になります。

長次郎谷出合の雪渓はしっかりしており、右岸と左岸の横断に支障はありません。
ただ、出合のすぐ上流側は縦横に深いクレバスができ、通過は危険な状態です。
長次郎谷出合よりも上流側のクレバス帯付近は右岸の夏道を通行することになります。

クレバスの幅は1mほどのものが多いです。
画像右下のように表面は雪面がくっついていても下が大きな空洞になっている部分もあります。
一見して通れそうでも踏み抜きの危険性が非常に高い状態です。
雪渓上の通行は避けて下さい。

幅の狭いものはまたげそうですが・・・。

こちらは幅が1.5mほど、深さは10m以上あります。
落ちれば終わりです。


9月11日
所用で一時下山です。
雷鳥沢の斜面も少し黄色くなり始め、秋の気配が感じられます。



9月5日
昨日は台風21号が日本を直撃しました。
室堂近辺では猛烈な風が吹いたようですが、真砂沢ロッジ周辺は周囲の山に風がブロックされ、今回も被害が出るほどの風は吹きませんでした。
降雨による被害確認でハシゴ谷橋や三の沢を見に行きましたが、幸い橋も登山道も無事です。
剱沢もまだ若干の増水は残っていますが、普段の姿に戻りつつあります。




9月2日
ハシゴ谷乗越の剱沢側にある登山道からは、一か所だけ小屋を見下ろすことのできる場所があります。
こうして見下ろしてみると広大な急傾斜地に囲まれた本当にわずかな平坦地。
小屋、幕営の適地として非常に貴重な場所であることが良くわかります。



8月29日
真砂沢ロッジと長次郎谷出合との間、一ノ沢付近の剱沢雪渓が薄くなり、雪渓上の通過が危険な状態になってきました。
この部分は左岸から巻くことができます。
通過の場合は前後の山小屋などで状態を確認して下さい。




8月26日
立山カルデラ砂防博物館の飯田肇先生と。
剱・立山地域に氷河が存在することを明らかにされた方です。
今回はテレビ局の取材に同行していらっしゃいました。



8月25日
三の沢雪渓は登山道が埋まっていた部分があらかた崩れ落ちました。
最後に残った乗り越えにくい段になっている雪渓を砕いてルートを確保しました。





8月21日
三の沢全景。
雪渓の穴も融雪が進んで広がり、もう少しで沢の中を通れるようになりそうです。



この日の三の沢下流側の剱沢本流。
いい渓相、これで元々岩魚がいれば申し分ないのですが。
ただ、この付近は下流に剱沢大滝があり、岩魚は遡上できません。
すぐ上流に膨大な雪渓をかかえ、計ったことはありませんが水温も低すぎるかもしれません。
黒部川本流から移殖すれば定着する可能性もないではないかもしれませんが、この環境での安易な放流は元々ある生態系を保つという面からも慎むべきかと思います。

小屋上流の剱沢本流。
ナムの滝も大きく露出してきました。 

剱沢雪渓はまだまだ雪の量は豊富です。
長次郎谷

平蔵谷

平蔵谷出合付近の剱沢本流 


8月20日
雪崩で破損していた外壁トタンの修理にようやくかかりました。
昨年は11月12月の早い段階で例年になく一気に大きな積雪量があったため、小屋が雪に埋まりきる前に雪崩が襲ったようです。
埋まりきっていれば大きな雪崩が来ても小屋を覆う雪の上を通過して行ってくれるのですが。



8月17日
台風に伴う大雨が上がったので、三の沢出合付近の登山道状況の確認に向かいます。
三の沢雪渓も融雪が進み、穴が大きくなってきました。
さらに下ると剱沢本流にかかるハシゴ谷橋が流されて外れてしまっています。
ここが渡れないと黒部ダム方面からの登山者は大変なことになるので、すぐに再架橋工事にかかります。
午後になりましたが何とか復旧しました。
剱沢本流もほぼ平水に戻り、美しい姿を見せています。







8月16日
今晩の従業員食は頂き物の鮎です。
一斗缶製の七輪で炭火焼きにし、美味しく頂きました。
仁さん、ありがとうございました!



8月15日
三の沢雪渓は中央部に穴が開きました。
穴の下側(剱沢本流寄り)はまだ雪渓の厚さがあるので、そちらを迂回するようにマーキングと標識の設置を行いました。




8月12日
森林管理署のグリーンパトロールの小林さん、立野さん。
小屋で2泊、私たちも楽しい時間を過ごすことができました。
長期間山を歩きながらのパトロール、まだ先は長いですが頑張って!



8月8日
相変わらず暑いです。
木々の緑も濃く、花に群がる虫たちも元気いっぱいです。
小屋の周りには蜂もたくさんやってきます。
蜂はビールの香りが大好きなようで、蓋を開けた缶ビールの中に侵入してくる場合がずいぶんあるようです。
小屋前のテラスでも、蜂の入った缶ビールにうっかり口をつけてしまい、唇を刺される事案が複数ありました。
要注意! 



8月7日
山佐株式会社 佐野社長様が小屋にお出で下さいました。
私が学生時代を過ごした岡山県を拠点に事業を展開なさっています。
いつも応援して下さり、本当にありがとうございます。



8月5日
小屋から仙人池方面、三の沢の雪渓はまだ十分残雪があり、通行可能です。
この部分は残雪が十分な場合は剱沢左岸沿いに雪渓を横断して容易に通過できますが、時期が下り、雪渓が薄くなってくると要注意です。
雪渓上の通過可能な部分が限られたり、状況によっては雪渓や橋を渡って、一部剱沢右岸沿いのルートを通る必要がある場合があります。
黒部ダムと真砂沢ロッジを結ぶルートもこの部分を通っておりますので、ご注意下さい。
お出でになる直前にお電話いただければ、最新の情報をお伝えします。




8月4日
酷暑の下界から戻っても、今年は山も異常な暑さが続いています。
お昼時の食堂内の気温は驚愕の36度!、下界と変わりません・・・。
山小屋勤務はそれなりに長いのですが、シーズン中のこの気温は大きな小屋で駆け出しの頃に担当した炊飯室以来です。



8月1日
買い出しで一時下山です。
剱沢は下部で雪渓に穴が開き始めていますが、今年はまだまだ雪がたっぷり残っています。
見事に晴れ渡った夏空の下、快適な雪渓歩きができました。
岩と雪の殿堂・剱岳も夏真っ盛りです。

真砂沢出合付近

長次郎谷出合

平蔵谷出合

平蔵谷出合から剱沢を見上げる 

クロユリの滝付近は花盛り

剱岳も盛夏の装いに 


7月30日
台風一過の晴天。暑さもまた戻ってきました。




7月29日
昨夜から未明にかけて、西に向かって迷走した台風12号の影響を受けました。
通常のコースならば大抵はどこを通っても風はほとんど周りの山にブロックされ、それほど強くは吹かないのですが、今回は東の谷から強風が吹き、小屋もかなり被害を受けました。
なめてかかっていてそれほど厳重に備えをしておらず、トイレテントもご覧の通りです。
痛い被害ですが、一つ一つ勉強です。



7月27日
営業開始からしばらくはバタバタしてしまい写真がありませんでした。

ようやく余裕が出てきました。小屋前テラスで昼食です。

梅雨明けから晴天率が非常に高いです。ただ気温も高く、毎日汗だくです。
小屋の周りは低木しかありませんが、日中は木陰が恋しくなります。

山の緑も濃くなり、すっかり夏の色。
色づき始めている気の早い葉もありますね。





7月14日
本日から営業開始です。
例年ならば梅雨のピーク、悪天候の場合が多い時期ですが、今年の北陸はは9日に梅雨が明けたようです。小屋から見上げる剱沢もこの通りのお天気です。
初日からお出でいただいた皆様、ありがとうございました!。



7月13日
雪圧で壊されたトイレの仕切り板の製作作業を行いました。
開放的なのもいいのですが、やはり個室が落ち着きます(笑)。

ハシゴ谷乗越方面へは早い時期には三の沢出合の雪渓上を渡って剱沢を横断することも多いです。
今年はハシゴ谷橋の架橋点が露出しており、二股の吊り橋と共に職人の方々が早々に橋を架けて下さいました。
ガッパさん、職人の皆さん、ありがとうございました!。




7月9日
買い出しで3日ほど一時下山です。
自宅の近所に出没するカモシカはすっかり夏毛。
2週間前、入山の時には雪で埋まっていた雷鳥沢も融雪が進み、コバイケイソウやチングルマもたくさんの花をつけていました。





7月6日
厨房もようやく片付きました。



7月3日
今シーズン初めてのヘリ物輸です。
海の日の連休に備え、食料や飲み物、小屋の修繕用の資材なども上がってきました。
今日からは私たちも缶詰でないお肉や魚が食べられます。



7月2日
剱沢は残雪で埋まり、野営場もまだ雪の下です。
ただ周りの斜面は日々緑が多く、濃くなってきています。
空の青と雪の白、それに新緑のコントラストが一番美しい時期です。




6月30日
サンカヨウ。
雪が解けるにつれて植物がすごい勢いで伸び、花をつけていきます。



6月29日
9か月近く眠っていた寝具を開封。晴れた日に天日干しします。
食堂のつっかい棒はまだ外せないまま。
この日の夕食は野菜や山菜のてんぷらでした。





6月28日
前原君の活躍で昨日までに水も引き終えました。
トイレテントも設営。
雪の重みで、昨年小屋閉めで外しておいたトイレの仕切り板一式を破壊されてしまいました。
片付けが済むまでの浴室も兼ね、3点ユニットバス風の空間になりました。
なかなか開放的。シュールでいい感じです。



6月26日
真砂沢ロッジは標高1750メートルほど。稜線と違い、生命の色が濃い領域です。 芽吹きが進み、初夏の色になってきました。



6月25日
入山日です。

6月とは言え立山連峰はまだ残雪の季節。
雷鳥沢キャンプ場もほとんどが雪で埋まっています。

剱沢・平蔵谷出合付近


5月30日
5月28日から30日まで、小屋の様子を見に行ってきました。

雷鳥沢は一面の雪


剱岳もまだびっしりと雪をまとっています。

平蔵谷を見上げる


真砂沢ロッジもまだ雪に埋もれています。

テントも雪の上に設営。

小屋はわずかに屋根の先端が露出していました。
雪の多かった昨シーズンよりも2メートル程少ない積雪量です。

強力な助っ人、前原君も加わり、入口の掘り起こしを進めます。

つっかい棒が効いてか、小屋はしっかりと持ちこたえてくれていました。

夏にはハシゴ谷橋がかかる場所です。
雪解けが進み、剱沢の流れが顔を出していました。

小屋の裏ではミネザクラが花をつけ始めていました。
剱岳の長い冬が終わり、山にも春が訪れ始めていることを感じます。




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