真砂沢ロッジの標高は1,760メートルほど、剱岳八つ峰の末端が岬のように剱沢に突き出た台地の上にあります。剱岳の岩壁や剱沢雪渓を間近に望みつつも周辺は樹林に覆われ、奥深い黒部の谷の雰囲気をたっぷり味わえる場所です。
野生動物も多く生息し、小屋の近くでは時折オコジョも見られます。上部の稜線一帯のどこか生き物の生存が拒絶されるような厳しさとは違い、生命の気配あふれる環境です。
小屋のすぐ横には剱沢が流れ、夏には長大な雪渓を擁し、秋には清流を交え、黒部峡谷へと続いています。
小屋からの眺望は四方とも個性的。北西の天は剱岳の岩稜が画し、西方は剱沢の大きな谷、南に真砂岳から黒部別山へ延びる尾根が緩やかに横たわり、北東の空は大きく開いて遥かに唐松岳を見通すことができます。
谷底の割には(笑)空が広く、周辺の街からも離れ、夜は美しい星空を観ることができます。
7月中旬 小屋から見上げる剱沢雪渓の雄大な眺め
8月下旬 ハシゴ谷橋付近から剱沢上流を望む。
正面上方手前の三の沢雪渓の奥、台地の上が真砂沢ロッジ。
10月上旬 受付前テラスから剱沢二股方面。彼方に唐松岳を望む。
10月中旬 小屋から望む前剱、八つ峰末端。一面の紅葉。
10月中旬 黒部別山方面
小屋にはオコジョやヤマネも姿を見せます。
ハシゴ谷乗越北側の尾根上から小屋を望む。遥かに剱沢が上に延びる。
小屋から見える地上の明かりは黒部川対岸の山小屋1軒だけ。
月明のない夜は素晴らしい星空が広がります。
小屋の建物は、冬季の雪崩や雪圧から守るために、全体が頑丈な石垣で囲まれています。石垣に収まるように建物の高さも低くなっています。あちらこちら頭上注意!でご利用ください。 ご覧の通り決して立派とは言えない小屋ですが、思い出に残るあたたかい時間をお過ごしいただければと考えております。
受付入口
受付・売店
小屋にご到着なさいましたら、東側の受付までお出で下さい。客室入口は別の場所にあります。受付を済まされましたら、石垣に沿って奥へお入りください。受付では、飲物、簡単な食糧なども販売しています。
客室(カイコ棚)
客室は平屋建て、和室で一部カイコ棚になっています。収容人数は約20名様ほど。お荷物は、濡れている場合や混雑時は、客室入口外の乾燥室(テント)内の荷物置き場へ置いて下さい。
客室は可動式のパーテーションでお一人お一人のスペースに仕切ることが可能です。
食堂
自炊スペース
食堂は1回最大で8人お入りになれます。日中は宿泊者の談話室兼用となっています。自炊の方は、画像のような自炊スペースをご利用いただけます。 夕食は1回目17:00から、朝食は5:30からを基本に予定しております。消灯時刻は20:00となっております。
トイレ(奥)、テラス、自炊室・乾燥室(右手前)
テラスからの眺め
別山、剱沢、八ツ峰末端を見上げる迫力ある展望です。
トイレ内
トイレは屋外になっています。また、小屋にご宿泊の方は乾燥室、シャワー室をご利用いただけます。
シャワー室
シャワー室の天井は一部開放も可能。晴天時には剱岳の雄大な眺望をご覧いただけます。